【06.01.16】地域交通を充実させましょう
コミュニティバスで地域を結ぶ
桑名市議会では交通問題について検討するとして「公共交通特別委員会」を設置しています。北勢線、コミュニティバス、養老線問題が中心課題です。
コミュニティバスで地域を結ぶ
コミュニティバスは、合併に伴い、桑名地区・長島地区・多度地区それぞれで走らせていたバスを一体のものにするということで見なおし、検討が進められています。
1月16日に開かれた公共交通特別委員会に、「桑名市総合交通体系調査」の報告がありました。
市民のみなさんからは移動手段としての期待は大きく、エリアの拡大、本数の確保などが求められていると感じました。周辺部の方からは「ここまでが桑名だと市は思っていないのか」というご意見を聞くのですが、周辺地域では路線バスがなくなってしまって交通不便でありますから、なお一層コミュニティバスに期待が高まるものだと当然のことだと思います。
市民の声を十分に盛り込んだものへ
市民からの要望はそれぞれが切実です。特に長島地区では、今まで福祉バスの位置付けで『無料』であった事から「往復200円の負担になるのは・・・」という意見があります。多度地区では、路線バス廃止の対策としてバスが走っている事から、通勤通学の時間帯の保障を求める声があります。多くの意見を踏まえてルート、料金、割引などの設定をすべきです。市民の方からのより多くの声を受けとめて、誰もが利用しやすい交通体系の確立を望みます。
養老線も鉄道で存続を!
近鉄は養老線も赤字路線であることから廃止を検討しているということで、自治体に対して運営のあり方についての協議を求めてきています。
岐阜県と三重県、桑名市・大垣・海津市・養老町・神戸町・揖斐川町・池田町の自治体が今まで勉強会をおこなってきました。今後は養老線の存続に向けて協議をおこなう事を目的に「近鉄養老線に関する研究会」を立ち上げ、ワーキング部会を設置するというものです。
鉄道は「社会資本」です
全国で多くの中小地方鉄道に存廃問題が生じていますが、地域住民にとっては必要な鉄道です。鉄道は「社会資本」です。
養老線の施設状況はまくら木、車両、橋りょう等の耐用年数から見ても多額の更新費用がかかることになり投げだしたくなるのでしょうが、鉄道の社会的便益の角度からみて、廃止でなく存続させることが求められていると考えます。
赤字なら廃線バスに切り替えるでいいのか
「赤字ならバスにすべき」という強い意見がありますが、廃止になってバスに切り替えた地域では、結局は、バスも赤字路線になり廃止が打ち出されることになり、住民は移動手段を失う事になります。
地方交通審議会では鉄道を廃止した地域では、『鉄道で残すべきだった』『現在は自動車を運転できるからいいが、年をとってからは心配』、『将来の地域交通は、「公共交通」が必要で維持の為には、自治体が負担すべきだ』と考える人が地域の半数を超えているとアンケート結果を報告していることを受けとめたいと思います。