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【07.02.22】三重県地方税回収機構の家宅捜査に立ち会う
「寝室まで見られるとは・・・」と涙・怒り
ある方が税金滞納で三重県地方税回収機構に回されたことで家宅捜査に入られるということで相談がありましたので、桑員民商の会長さんと立ち会いました。
徴収課長さんを筆頭に総勢5人の男性職員の方が一同にこられました。その中に桑名の人はいないということでした。
作業場の机の引き出しからダンボール箱の中まで見て、次は住居に入られました。各部屋を見て寝室の中に入り書類を捜します。貯金通帳はことごとくコピーをとっていかれました。腕時計や陶器類など裏まで念入りに見られました。寝室まで入られるので奥さんが「ここまで入るのですかと」と聞かれると、「家宅捜査なのでどこでも入ります。拒否されても入ります。」と返事でした。約1時間かけて仏壇の引き出し、キッチンの下まで、そして財布の中まで見ていきました。結局、差し押さえるものはなしという事でした。
町工場から仕事をとって作業されてきましたが、はんだ付け作業工程が時代の流れの中で変わってきてもその設備投資に借金して続けるが続かず、結局は設備投資がしきれず、借金だけが残り作業場兼住宅を売却することになっています。、今月末には引き渡すのですが、移転先の当てはなく、家族はばらばらに生活しなければならそうです。仕事もやっていくには設備投資が必要ですがまかないきれなければ借り入れをして投資することになるのですが、企業が海外に進出して行くことで仕事が減ってしまうなど、大企業中心の日本経済のあり方の反面として零細企業家が悲鳴をあげていることを目の当たりにしました。そして廃業を迫られ、家族は一緒に暮らすことができなくなり、ばらばらに生活することを余儀なくされていくことになります。滞納整理の背景に生活が破壊されていく実態をしっかり考えてくださいと最後に係官に伝えました。