【08.11.20】こんな働き方なんてあるだろうか

「冬のボーナスカットだなんてひどいよ」

 ある青年は4月に新入社員として働きはじめました。ほとんど毎日残業2時間1日10時間労働です。おまけに土曜日も出勤が続きます。有機溶剤を扱う職場であることから、体への影響があるのではないかという不安も出てきました。
 景気が悪いと言っても、毎日こんなに働かされて、いったいどうなっているのかと思っていたところ、先日、正社員だけが集められて、不景気を理由に『冬のボーナスは出ない』ことが伝えられたそうです。
 長時間労働に疲れていても、年末にはボーナスがあるからと楽しみにしてがんばっていたということで、そのことを聞かされて彼女は愕然としたそうです。                     
 組合はなく、パートや派遣の多い職場で、しかも外国人労働者も多い中で、不当なことがあっても自ら訴える事もできない状況です。「家族がある人はこれではとうてい生活できないということがよくわかった。『貧困と格差』がこれほどに身近であり、まさに自分自身だ」と語ってくれました。
 派遣社員が正規社員採用になったという朗報もありますが、まだまだ劣悪な労働状況の職場があることを目の当りにしました。労働者の働くルールが守られる社会でなければなりません。不況を理由にして、賃金カット、雇い止めや首切りは許せません。安定した雇用が守られるように、働く人たちとともに立ち上がり、働く人たちの権利が守られるようにしていくためにも今が『がんばりどきだ』と強く感じました。

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