【09.08.17】「母子生活支援施設」の充実を

さらに支援を進めて欲しい

 8月17日に行われた福祉安全委員会で母子生活支援施設(山崎苑)が移転する計画が報告されました。
この施設については、10年近く前になりますが、施設の条例に「素行堅実なものが入所する」と明記されていたことについて問題を感じて質問したことがあり、その後文語が改められました。
施設は老朽化しており入所者の方からいろいろとご意見を伺った事がありました。大雨の日はバスタオルで窓を抑えないとしみ込んでくるとか、電気容量が低いため、冬場は特に炊飯器、電気の暖房器具しか使えないため、夕食時は電気が飛んでしまう。トイレは、室外のため特に冬の夜は寒くて、トイレに行くのを子どもが嫌がってしまい、トイレットトレーニングが逆戻りしてしまったとか、子育てにも影響するような不満が出されていました。
お風呂屋・トイレの施設が共同であるため順番待ちや清掃などでトラブルがあり、施設が改善を何度も求めました。その後、室内改修や電気容量など、暖房器具の使用なども拡大されてきたものの構造的なことにかかわることには、改善が進んでいませんでした。
母子生活支援施設として、DVなどによる入所が増えてきている中、国会でDV法案が審議されることになる直前に日本共産党元衆議院議委員 瀬古由紀子さんとともに視察を行ったことがあります。国会で、実際の施設のあり様と施設の存在の大きな意味が説かれました。
施設でありながらも職員は通常の勤務時間とは変わらなく土日は、休みということについて入所者に対応できるように24時間体制の職員配置を求めてきました。現在は警備の方が夜間など対応するように制度も変わる中で配置されているようですが、根本的な改善には至っていません。緊急時には、夜間であっても連絡体制をとることでカバーしているということですが、入所施設であることを基本に勤務体制をとることを求めたいと思います。
 今回、新規建設でなく民間の住宅施設を活用して移転をするということですが、母子生活支援施設の民営化が進んだり、公立の施設が廃止になるという例がある中で、桑名市が公立施設として運営にあたっていることについては、高く評価ができるのではないかと思います。

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