活動日誌−活動日誌
【12.0902】公立幼稚園11園案と5園案の両論併記
教育長の諮問に対して就学前施設再編検討委員会が答申
桑名市では、平成19年4月に、『桑名市就学前教育検討委員会』より、「桑名市における就学前教育の今後のあり方について」の答申が出されました、
公立幼稚園については、年々園児数が減少傾向にあります。また、国の動向として『幼保一元化』については注視しなくてはなりません。
こうした状況下で、19年答申の提言の一つである『桑名市の就学前施設の適正配置に関する基本構想』をさらに具現化するため、教育長の諮問を受け、平成22年9月に『桑名市就学前施設再編検討委員会』が設置されました。当初の答申期限を延長し、8月22日に答申が出され、市議会全員協議会において報告がありました。同委員会では途中、委員が退席・欠席をするもとで会議が開かれるという事態もあり、困難さが伺えました。今回答申された一部を紹介します。
諮問事項
1 公立幼稚園の適正配置について
2 幼保一元化の取り組みについて
3 公立幼稚園における学級の適正規模と複数年保育について
4 私立と公立の共存について
5 その他の事項について
桑名市では平成16年に旧桑名市、多度町、長島町の1市2町の合併があり、公立幼稚園の現状も、3地区それぞれに特徴がある。
平成24年4月1日現在、桑名市の公立幼稚園は、桑名地区に19園、多度地区に1園、長島地区に4園の計24園が設置されている。しかしながら、園児数の減少により桑名地区で2園が休園となっている。
◎再編後の公立幼稚園の園数を11園とする
<具体的な配置> 再編を行う上での基本単位を中学校ブロックとする
○成徳ブロック・・・深谷幼稚園(5歳児)、大成幼稚園(4・5歳児)
○光風ブロック・・・修徳幼稚園(4・5歳児)
○陽和ブロック・・・立教幼稚園(4・5歳児)
○明正ブロック・・・在良幼稚園(4・5歳児)
○光陵ブロック・・・大山田北幼稚園(4・5歳児)
○陵成ブロック・・・藤が丘幼稚園(4・5歳児)
○正和ブロック・・・七和幼稚園(5歳児)、久米幼稚園(5歳児)
○多度ブロック・・・多度幼稚園(5歳児)
○長島ブロック・・・長島中部幼稚園(4・5歳児)
◎再編後の公立幼稚園の園数を5園とする
○桑名地区 ・・・旧市街、大山田、西部に各1園(4歳児、5歳児2クラスずつ)
○多度地区 ・・・多度幼稚園(5歳児2クラス)
○長島地区 ・・・長島中部第二幼稚園(4歳児、5歳児1クラスずつ)
園の形態・通園学区について
再編後の園の形態としては、原則独立園とし、現在5歳児について設定されている通園学区は 廃止する。
通園方法について
再編後の通園方法については、原則保護者送迎とする。
なお、長島地区については、通園方法について検討する必要がある。
(以上答申より抜粋)
幼保一元化の取り組みについては
「現状においては、本検討委員会において幼保一元化について一定の方向性を見出すことは難しい。 よって、幼保一元化については、国の動向について十分注視しながら、慎重に検討することが必要である。・・・」 と具体的検討には至りませんでしたが、今後、国の動向によって、何らかの方向性が打ち出されてくるものと思われます。
桑名市の就学前施設として、私立と公立の共存は不可欠なものでありながら、公費支出などの公私間格差是正が求められています。
子どもたちにとってどのようにしていくのがいいのか、十分な検討が必要だと思います。[石田正子ニュース237号より)