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【13.10.23】予定通りにいかない新病院建設

H27年 4月の開院断念か 債務負担行為の変更で臨時会

 施設整備計画の見直しの必要性があると、6月議会では当初予算106億円に35億円増額補正を行い、総事業費141億円としました。
基本計画・基本構想が確定していない状況で、予定している期日に開院ができるのかという疑問に対して、伊藤市長は「予定しているH27年4月開院をめざす」と強調されましたが、結果、見直しが行われて、H26年度中に完了することが困難であることが明らかになりました。予定通りにいかないとあてにしている交付金も確実に当てることができるのか、つまりは、さらなる増額という事にもなりかねないことが懸念されるところです。工事期間についても短期間で大丈夫でしょうか。
新病院建設についてはこの場所でいいのか、近隣住民の方からは問題指摘もあり、十分な検討を求める声もあり、先急ぎすることはないことを指摘してきたところです。予定通りに進まないことから「新病院の実施設計の進捗状況を踏まえて」という資料が出されましたので、紹介します。

債務負担行為2年を3年に変更を要す → 臨時議会を開催する
新病院整備事業費は、現行のH25年度予算において、債務負担行為をH25〜26年度の2か年に設定いていますが、H26年度中に完成が困難であるためH25年度〜27年度の3か年に変更することが必要となりました。
議会の承認を要する事項であることから10月30日に臨時議会が開かれる予定です。

実施計画の完成が10月中にできず11月末に
病院内レイアウトの現場との調整や上空通路の位置の変更、救急車両の進入路の変更などの修正に相当な時間が必要になったため、当初、10月中旬の実施設計の完成を、11月29日に延長するとのことです。

 新病院の実施計画の進捗状況

1. 新棟(F棟・G棟)の新築
 7月16日、履行期限を10月15日に設定。
 履行期限を11月29日に延長。
(1)各室のレイアウトについて、各診療科等の医師・看護師等の意見を聞きながら様々な条件を提示するため、そのための意見調整に相当な時間が必要となった。
(2)近隣住民の意見等に配慮し、上空通路の位置を変更した。
(3)消防本部との調整で救急車両の進入や、救急患者の搬送のための動線を変更した。これに伴い1〜3階のレイアウトを修正。
 市に対し、進捗状況(10/15現在)の報告
(1)配置図、平面図、立体図及び断面図は作成済み。
(2)構造並びに電気、空調及び給排水衛生の設備に関する詳細な図面は、作成中。
(3)一定の条件に基づく最短の工事期間は、算定済み。
F棟(上空通路を除く):14か月程度
G棟(上空通路を含む):17カ月程度

2. 既存棟(A棟、D棟、E棟)改修
 7月16日履行期限を(H26年)3月15日に設定。
 新棟の新築に関する実施計画が完了した後、速やかに、既存棟の改修に関する実施設計に着手する予定。

今後の見通し(現時点)

1.新棟の新築
(1) 工事の発注
 実施設計が完了した段階で具体的スケジュールを明らかにする
 少なくても2か月程度の期間が必要。
(1)公示 (2)現場説明会の開催 (3)質疑に対する応答 
(4)入札及び見積書の提出 (5)見積書の確認 (6)契約の締結
 昨今、東海地方を含む全国において、病院の建設に関する入札が不調となる事例がある。このような中で、今般の『新病院建設整備事業』についても、入札の成否は予断を許さない状況にある。

(2)着工及び竣工
 入札が成立した段階で、具体的スケジュールを明らかにする。(予定)
 仮に入札が順調に成立した場合には、一定の条件に基づく最短の工事期間を前提とすると
(1)F棟、G棟の着工がH26年2月頃
(2)F棟(上空通路を除く)の竣工がH27年3月頃
(3)G棟(上空通路を含む)の竣工がH27年6月頃  となる見込み。

(3)機器などの搬入
 入札が成立した段階で、具体的スケジュールを明らかにする。(予定)
(4)F棟:1か月程度
(5)G棟:2〜3か月程度  の期間を要す。

2.既存棟の改修
 H25年度中に実施設計が完了する予定。その一環として、工事期間を算定する予定。
 具体的スケジュールを明らかにする予定。
(1)工事発注、実施設計が完了した後、
(2)着工及び竣工:入札が成立した後。
 工事中にも診療機能が全体として維持されるよう、基本的には、新棟の新築に関する工事が完了した後、既存棟の改修に関する工事に着工する予定。
*新病院整備事業が可能な限り早期完了するよう、実施設計に際しては、既存棟の改修に関する工事のうち、新棟の新築二関する工事と同時並行的に実施することが可能である部分について精査する予定。

3.新棟の開設
(1)新棟

 入札が成立した段階で、具体的なスケジュールを明らかにする予定。
 仮に入札が順調に成立した場合には、一定の条件に基づく。
最短の工事期間を前提とすると、医療法の規定に基づく病院の変更の届出をする。
(1)F棟(上空通路を除く):H27年 4月頃
(2)G棟(上空通路を含む) H27年 秋頃
G棟(上空通路を含む)の併用が開始されないと、G棟のCT、MRI等を外来診療のために利用することができない。その間、F棟で提供される外来診療を一部限定せざるを得ない。

(2) 既存棟
 入札が成立した段階で、具体的なスケジュールを明らかにする予定。

4.旧病院の廃止
(1)閉鎖

 新棟の新築、既存棟の改修に関する入札が成立した段階で、
具体的なスケジュールを明らかにする予定。
 工事中にも診療機能が全体として維持されるよう、旧病院から新病院への診療機能の移転及び新病院における診療機能の整備が完了した時点で、医療法の規定に基づく病院の廃止の届出をする予定。

(3) 解体
 旧病院の閉鎖が完了した後、旧病院の解体に着手する予定。
(1)桑名東医療センターは、センターにおいて、B棟、C棟を解体する予定。
(2)桑名西医療センターは、センターにおいて、「桑名西医療センター跡地活用検討委員会」を開催し、近隣住民の意見を聞くとともに、市と協議しながら、建物を解体して土地を処分する方法を検討する予定。
(3)桑名南医療センターは、市において、建物を解体して、土地を地権者に返還する予定。
*旧病院の解体の経費は、H27年度予算の編成過程で精査する。(予定)

(地方独立総合医療センターの資料を参考に作成しました)

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