活動日誌−活動日誌

【15.11.17】障害者の困っていること聞いてください。知ってください。

11月17日 障害者団体の交渉に同席しました。

団体からあらかじめ出されていた、大きく11項目にわたる要望書の回答をもとにさらに事情を説明し、改善と理解を求めて、約2時間かけて話し合われました。その一部を紹介します。
1. マイナンバー制度について
視覚障害者が確認できない問題が起きるのではないか不安や危惧がある。
障害者差別解消法(平成25年6月)が制定されているのに国として配慮がないのではないか。
回答・・・封筒には、「まいなんばーつうち」と打刻され、スマートフォンアプリや専用読み取り機を利用することでマイナンバー制度の簡単な説明と個人番号を知らせることになっている。
 スマートフォンや読み取り専用機がないと分からないことになる。
持ってないと付番された数字を読み取ることはできない。
 ヘルパーさんの読み取りは、事業所によってできないということもあり、どのようにして番号の把握ができることになるのか。
 情報管理からして読み取りの対応は適切に行うべきではないか。
 封筒には点字で記されていても中身は点字で示されていない。
 すでに郵便局には持ち込まれており、どのように対応するのか。
回答・・・確認して再度回答する。
2. 桑名駅周辺について
(1)踏切を通らなくても安心して自由に東西への通行ができるよ  うにしてほしい。「自由通路計画」の進捗状況は。
回答・・・桑名駅周辺分断化解消を目標に今年度、新総合計画に位置付けたうえで引き続き東西自由通路整備の事業化に向けて調整・作業を進めている。
 駅西の駅舎前が整備されたが、歩道、車道の区分がなく、車止め等に躓くこともある。車が駅舎の入口まで侵入することで危険である。
 歩行者の通るスペースの確保をしてほしい。
(2)北勢線西桑名駅に視覚障害者誘導チャイムの設置を。
回答・・・運行事業者の責任と費用負担により対応するものと考えている。現在は、点字ブロックによる対応に加え駅員が補助の必要な方に対応する。
(3)桑名駅バス乗り場の段差を安全に利用できるように
回答…事前に連絡するか、切符売り場窓口に立ち寄っていただいている。
 事前連絡とはどの時点まで有効か。
 自由に移動ができることを確保してほしい。
3. 点字ブロックについて
(1) キング観光北側のバスの出入り口は危険なのでつけてほしい。
回答・・・今年度中に設置する。
(2) 蓮花寺駅から在良地区センター間に点字ブロックの設置を
回答・・予算確保ができず設置が遅れている。今後も努力する。
4. 災害時に障害者が安全に避難できるよう、そして安心して避難生活が送れるように桑名市の施策を教えて。
回答・・・障害者や高齢者が災害時に安全に避難できるようまた、安心して避難生活ができるよう、地域や関連機関と連携して事業を行っている。
障害者や高齢者等の災害時に支援を要する方々の名簿の作成をしている。災害時において要支援者を把握するうえで大変重要なものであり、自治会長様にも保管の協力をお願いしている。一般的避難所では生活に支障をきたす方々のために特別避難所を順次指定している。今年度新たに1か所加えて現在13か所となった。
 名簿で取りまとめていることや要支援者になっていることを対象となる当事者の自分たちには、何ら説明がない。避難訓練の実施についても伝わり切れていないのが現状。しっかりと内容を伝えてほしい。
5. 障害者窓口医療費無料化(現物支給)の実現に向けて三重県・医師会及び関係機関に更なる働きかけをしてください。
回答・・・福祉医療費助成が現物給付化されることに伴い、国民健康保険の国庫負担金が減額されることや窓口負担がなくなることにより、医療費が1.3倍に増加するとも言われており国民健康保険財政へ与える影響が多大である等の問題もあり、各市町とも実施については慎重な検討が必要であるとしている。県下統一的な方向性を出せるよう三重県にも働きかけていく。
 三重県議会において福祉医療費の窓口無料化の請願が採択されていることからも実施できるよう働きかけてほしい。

このほかに、▲入院時のヘルパー派遣、▲障碍者が65歳以上になっても障害者自立支援法を受けられるように、▲地域生活支援事業の中のコミュニケーション事業については視覚障碍者に対する代読・代筆事業を▲補装具や日常生活用具の拡大と充実等々が出されました。どの項目を見ても切実な要望です。何年もの間、要望として取り上げている項目もあり、早期の実現が望まれます。その中でも実施を目前となった項目もありました。繰り返し、繰り返しの要望が実現に向けたことにもなり、引き続き粘り強く要望をしていかなければなりません。誰もが生き生きと暮らせるまちづくりを進めるためにこれからも、切実な要望をしっかりと受け止めて、声を上げていきたいと思います。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
以前の活動日誌はこちらからご覧いただけます
RSSフィード(更新情報)